RESOURCES

資源系

資源地球化学研究室

遺跡の謎は石に聴け。

「岩石・鉱物資源の生成過程の解明」から「石造文化財の科学と保存」まで

資源地球化学研究室

UCHIDA ETSUO

内田 悦生 教授

研究室WEBサイト

ISSUE

課題

金属資源争奪戦。安定供給するには?

現代社会を支える上で、金属資源の安定的な供給は極めて重要です。しかし、各国の経済成長に伴い、今や金属資源の争奪戦となっています。急激な人口増加も加担して、この動きは今後ますます激しくなることが予想されています。

MISSION

使命

研究テーマは、

①花崗岩類に伴われる熱水性金属鉱床の生成機構の解明
②石造文化財建造に関わる謎の解明および石材劣化機構の解明

東南アジアを舞台に鉱床生成・石材劣化機構を解明。

金属資源の安定供給に役立つ情報を得ることを目的に、タイ、カンボジア、ベトナムにかけて分布する花崗岩類を調査。東南アジアにおけるテクトニクス(地質構造発達史)を明らかにするとともに花崗岩類に伴う熱水性金属鉱床の生成機構の解明を目指しています。
加えて、アンコール・ワットを代表とするクメール遺跡に用いられている石材の調査を行い、遺跡建造の謎を解明するとともに、石切り場や石材供給システムの解明を目指しています。石材劣化機構を解明し、遺跡の修復・保存に貢献することを使命としています。国内では富岡製糸場・牛久シャトー・東京湾砲台跡等のレンガ造建造物の劣化調査・保存活動も行っています。

INTEREST

オモシロイ

アンコール遺跡の謎を解く。その成果に世界中が注目。

海外での野外調査が多く、これまでに古代エジプト遺跡、メソポタミアの粘土板、インドネシアのボロブドゥール等の遺跡群、国内の磨崖仏などの調査を行ってきました。現在は、タイ、カンボジア、ベトナムでの花崗岩類の調査や、アンコール・ワットを代表とするクメール遺跡の調査を行っており、海外の自然や文化遺産と触れ合うおもしろさがあります。

トピックスtopics

●日本の花崗岩中の黒雲母の化学組成分析は、新たな地質圧力計の提案にまで発展。

●アンコール遺跡では、石材の非破壊・迅速な区別ができることを発見。
このことにより、遺跡の建造時期・順序を推定することが可能に。

●加えて、石材の供給源・運搬経路を見出し、研究成果は世界的に注目された。

WISH

想い

ようこそ、自然が好きで体力自慢のあなた。

海外調査や野外調査に興味があり、自然環境が好きな方を望んでいます。頭脳だけでなく、体力にも人一倍自信があり、海外生活に馴染めるあなたをお待ちしています。また、研究内容により熱力学的な計算が必要となります。コンピュータを用いた数値解析・シミュレーションに興味のある方も歓迎します。

フィールドfield

カンボジア、タイ、ラオス、ベトナム、富岡製糸場・牛久シャトー等
総合地球環境学研究所(京都)、東京大学地殻化学実験施設

イベントevent

カンボジア、タイ、ラオス、ベトナム、富岡製糸場・牛久シャトー等
総合地球環境学研究所(京都)、東京大学地殻化学実験施設