早稲田大学創造理工学部 環境資源工学科

自然環境と調和した資源循環システムの創造

カリキュラム概要

1・2年次では、物理学、化学、数学、ITを中心とする自然科学教育と、理工系技術者・研究者になるために求められる人文社会学的な教養教育が主に行われます。英語も必修科目です。その一方で、 1年次から専門科目が設置され、専門分野をいち早く学べるため、より具体的に研究生活をイメージすることができます。2年次からは、各専門分野の概論とともに、専門実験を行います。より実践的な能力の習得が可能です。 3年次には各分野に関連した学問の概要を学び、研究室に入るための準備を行います。
4年次には、いずれかの研究室に所属し、1年間研究活動を行い、その成果を「卒業論文」にまとめます。「卒業論文」は、いわば4年間の学部生活の集大成です。
大学院修士課程では、より専門的な授業で修士に必要な知識を身につける一方、各研究室で教員から研究指導を受けます。なお、環境資源工学科の学生の7割以上が修士課程に進学しています。

早稲田大学創造理工学部 環境資源工学科

得意教科から選ぶ環境資源工学科3系列11研究室
環境資源工学科では地球資源システム全体を網羅するため、地球科学の基礎研究から、鉱物資源・エネルギー資源の開発、資源の素材・成分の循環、自然環境の保全まで、一貫して学びます。したがって、 理系教科すべてにまたがる幅広い知識が求められます。教科から環境資源工学科3系列11研究室を見てみましょう。

数学 「数値シミュレーション」や「数値解析」では数学の知識が不可欠です。石油や資源の探査と開発、CO2地中貯留の挙動予測、機能性材料の創製、粉体・粒子挙動や越境大気汚染のシミュレーションで重要な役割を担います。

物理 資源の探査・開発には古典力学、電磁気学など、石油開発や大気循環の解析には流体力学や熱力学など、物理学が必須です。また、研究で利用する各種計測装置の原理の理解と正しい活用には物理の知識が不可欠です。

化学 物質の構造・結合・反応を原子・分子レベルで解き明かすことができる化学は、岩石・鉱物・素材の分析、新素材の合成、有価金属の回収、有害化学物質の分解、化学物質を用いた資源開発、環境汚染物質の動態解明などに活用されています。

地学 資源の安定確保、気候変動、巨大地震、火山噴火などに直面する今、地学の重要性が高まっています。当学科では、岩石・鉱物資源の生成要因、遺跡の修復・保全、未利用鉱物資源の開発、土壌環境調査、地下構造のモデリングなどでも必須です。

生物 人類が自然環境と共生するには生物の知識が不可欠です。当学科では、森林生態系が有する環境浄化能の解明、有害大気汚染物質の環境・健康リスク評価、微生物を活用した環境浄化・資源生産技術の開発などに欠かせません。

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