RESOURCES

資源系

資源地球化学研究室

地球史に挑む浪漫。

鉱床を通じ、資源の成り立ちと地球史を探る旅

資源地球化学研究室

NOZAKI TATSUO

野崎 達生 教授

研究室WEBサイト(工事中)

個人のWEBサイト

ISSUE

課題

金属資源供給元の偏り。多角化のためには?

生活に必須の金属資源は、地球史を通じた時間的分布にも地層を通じた空間的分布にも大きな偏在性があるため、供給源が1カ国のみに偏ることも多く、資源供給元の多角化が求められています。また、国内の金属鉱山の閉山とともに鉱床学を表看板に掲げる研究室が減少し、資源・鉱床学に精通した人材育成も喫緊の課題となっています。

MISSION

使命

研究テーマは、

地質学的・記載学的・地球化学的特徴に基づく
鉱床の成因解明

鉱床生成モデルの精緻化で探査・技術の基盤に。

野外調査、調査航海、顕微鏡観察、各種化学分析などを通じ、鉱床を構成する元素の『起源・運搬・濃集機構』 (=成因) を解明。特に、海底熱水鉱床、マンガン団塊、レアアース泥などに分類される海底鉱物資源やその陸上アナログ (火山性塊状硫化物鉱床など) を主な研究対象としています。最終的には、鉱床の生成モデルを精緻化することで、より効率的な資源探査指針の提案や選鉱・精錬技術に必須の基礎的情報を提供することを目指します。

INTEREST

オモシロイ

泥くさい作業から得る、地球規模の結果。

金属資源・鉱床の時空間的偏在には、地球科学的な必然性 (今、そこに存在する理由) があり、時には地球の46億年にわたる長い営みやグローバルな環境変動と密接に関係しています。鉱床の成因を解明することは、安定的な資源獲得という工学的視点だけでなく、成因解明そのものが理学的な浪漫あふれる研究です。研究手法は野外調査など地道で泥くさい作業から始まりますが、地球が相手の学問なので地球規模の大きな結果を得られます。

トピックスtopics

●金やレアメタルに富む比較的水深の
浅い海底熱水鉱床の成因研究

●熱水鉱床の生成・保存と
微生物活動の寄与の解明:『生物鉱学』の創成

●民間鉱山会社と協力した、
陸上浅熱水性鉱床の掘削コアを用いた
金の濃集機構に関する研究

WISH

想い

何事にも代えがたい『知の快感』がここに。

鉱床学の研究は、新規資源獲得への貢献だけでなく、鉱床生成と地球史の関係性を探ることができる浪漫にあふれたものです。時には多角的かつ学際的な視点が求められますが、分からないことを考え続け、その答えが自分なりに分かった時の達成感、『知の快感』は何事にも代えがたいものがあります。将来、大学院進学や研究者を目指したい、鉱業界に就職したいといった熱い想いを持った学生を歓迎します。

フィールドfield

国内外の鉱床、調査航海、物性計測センター、材料技術研究所、東京大学、
千葉工業大学、海洋研究開発機構、産業技術総合研究所 など

イベントevent

歓送迎会、夏のBBQや鉱物採集・ゼミ合宿 など