DEVELOPMENT

開発系

貯留層工学研究室

想像力を
駆使して進め。

地下の流体流動、その見えない流れを解き明かす

石油工学研究室

OUCHI HISANAO

大内 久尚 教授

ISSUE

課題

エネルギーの安定供給と二酸化炭素の削減、
両立するには?

カーボンニュートラル社会に向かう中で、石油・天然ガスの開発は徐々に縮小の傾向にありますが、一方でそれらは最低でも今後20~30年間、さらにはそれ以上にわたって、社会に必要なエネルギー源であり続けるとも予想されています。このような流れの中で、いかにしてエネルギーの安定供給と二酸化炭素の削減を両立させ、持続可能な状態でエネルギーを供給するかが課題となっています。

MISSION

使命

研究テーマは、

環境と調和した地下エネルギー資源の開発

在来型・非在来型資源の効率的な生産へ。

貯留層工学は、地下における流体流動を定量的に評価するための学問です。この学問を基盤に、石油・天然ガスなどの在来型資源や、シェールガス・メタンハイドレートなどの非在来型資源を効率的に生産するための研究に取り組んでいます。具体的には、数値シミュレーターの開発や生産履歴などの観測データから地下の特性を推定する「ヒストリーマッチング」技術の高度化に力を注いでいます。さらに貯留層工学を応用して、二酸化炭素削減に寄与する地下空間の有効活用技術の開発などに取り組むことで、カーボンニュートラル社会の実現を目指しています。

INTEREST

オモシロイ

求められるのは、想像力と発想力。

地下の流体挙動は、先端技術を駆使しても直接計測することができません。そこで、地質学や地球物理学、応用数学など多彩な知見を統合し、数値シミュレーションから地下の流れを解き明かそうとするのが貯留層工学です。目に見えない地下流体の挙動を解析し、最後には想像力までも駆使して解き明かしていく。想像力と発想力が求められる点こそ、この分野の研究の最大の魅力です。

トピックスtopics

●数値シミュレータ開発・室内実験などを通して、
地下エネルギーの新規回収法を提唱。

●実フィールドを想定した実践的な石油・ガス貯留層の
開発計画策定演習(大学院)

WISH

想い

研究室の外へ飛び出し、自分を磨く。

研究室では、ゼミや個別指導の時間を可能な限り確保し、研究の試行錯誤に関する適切なフィードバックや議論の機会を提供します。これにより研究テーマについてより深く考え、専門性を深めてほしいと思います。また国内外の学会やワークショップ等、研究室の外に出る機会をできる限り提供していきます。外部の刺激が、視野を広げるとともに、自分の研究、語学、プレゼンテーション等に問題意識を持ち、向上させる貴重な機会になると信じています。

フィールドfield

国内外の石油・天然ガス・地熱等の開発フィールド、
共同研究先の実験施設

イベントevent

夏・冬のゼミ合宿の実施、国内外の学会・講習会への参加、
国内外の大学学生との交流、海外技術者へのセミナー開催など